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好きをカタチにstory。できました。

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目指したのは、ダスターコートのような割烹着。



ブログではお久しぶりの皆様、
そして、instagram、youtubeでお馴染みの皆様、
最近始めてたtwitterのみなさまも。
まずは、明けましておめでとうございます。

去年の春からはじまったプロジェクト、やっとお披露目する事が出来ました。
それは、、、


ダスターコート。
馬車にのっている時、埃から大切なお洋服を守るためのコート。
割烹着って、お気に入りのお洋服を守るために着るから、
ダスターコートとコンセプトは同じ。
ならば、ダスターコートのような割烹着、でいいじゃない。
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ワタシが割烹着を作ったのは今から3年近く前。
ママ友のお友達が割烹着をプロデュースしてて、買いそびれたのがきっかけ。
再販する予定がないとのことから、いろいろ検索してみたけれど、
他に素敵なものがなかったので、
これは自分で作るしかない。と、見よう見まねで作りました。

それから3年の月日が経ち、youtubeでワタシの割烹着への問合せも多く、
そんな今年の春、
大手商社が中間に入るという形で、
ブランド立ち上げというありがたいお話をいただきました。

初めに御提案いただいたのが、ペットとペアルックとのことで、
イギリスではペットに服を着せる文化がないこともあり、、、
ワタクシ、ご存知の方もいるかと思いますがとてもマイペースなもので、
せっかくありがたいお話だったんですが、
自分が作りたいと心から思えないものに、
自分の時間を割く気にはどうしてもなれず、お断りしたんです。。

でも一応、服飾やファッション系のモノづくりのプロでもある、
家族のような友人に相談したら、
タニあんは、何を作りたいの?と逆に聞かれ、、

うーん、考えたこともなかった。。

で、考えてみて閃いたのが割烹着でした。
自分で欲しくて作ったものだし、視聴者の方からも欲しいと幾度となくコメントをいただいてて、
とても嬉しかったんです。



そしたら彼女が、一緒に作る?と言ってくれて、、
大手が入ってないからこそ大変だけれど、
逆に、私のこだわりをたくさん詰め込める。自由にできる。
それで始まったこのプロジェクト。
今年の春の出来事でした。


せっかく私が一から作るなら、
やっぱり地産地消、サステナブルで行きたい。(これこそ大手が入ってはできないと思うところ!)
購入される方の大多数は日本の方だから、
全て日本で生産したい。そして生分解される自然素材でつくりたい。
リネン100%。(ただし材料の亜麻は欧州産です。
シワになりやすいフラックスは使わない。)
織も縫製も染色も、全て日本の技術を総導入。
生産してくださるのは、T.styleという会社で、
BEAMSやENFOLDなどの、上質なお洋服を作っている会社です。
生産はアパレルの街、岐阜になります。
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そして素材。
私がリネンを選んだ理由は、
夏は涼しく、冬は暖かいこと。
丈夫なこと。
汚れ落ちも良く、洗ったらすぐ乾く。
毎日着るものだから、すぐに乾くって重要なんです。
これは、3年ちかく毎日着続けているので、実証済み!

そして、全ての繊維の中で最も環境にやさしい繊維の一つなのだそう。
少ない肥料で育ち、土地を疲弊させない。
そればかりでなく、綿よりはるかに早く成長し、大量の水を使うわけでもなく、
環境にとてもやさしい素材だということ。
ボタンにも同じく、生分解性な貝ボタンを使用しています。

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横着なので被って着られる襟ぐり。


そんなこだわりの素材でつくるのだから、
デザインも、もちろんこだわっています。
3年前、見よう見まねで作ったものに、いくつかの改良を加えました。

まずはこだわりの袖。
袖口のこと。

最近は、袖口がリブになった割烹着もあるようで、
流行りなのかもしれませんが、私はリブはなし。(キッパリ
子供の頃、雨の日の通学でリブ袖が濡れてジメジメした袖口の感触、
ちょこんと濡れたとしてもじわ〜っと広がり、
広範囲に肌に密着してる部分に限っていつまでたっても乾かずジメジメして
とても不快だった記憶。

あれをなぜか思い出してしまって。。。苦笑
それに、汚れが取れづらいんです。あの細かいリブ仕様。
子供服の袖、どんなに洗ってもなんとなく薄汚れて見えるのって、
大概リブ部分。。

そうなんです。
水仕事で濡れるかも、、、油が跳ねて汚れるかも、、
トマトソースやカレーも跳ねちゃうかも。。。が前提の割烹着だから、
汚れが取れづらい、乾きづらいリブ袖は却下にしました。
そして、コートとしても素敵に着こなしたいから、
デザイン的にも却下。
リブ袖好きな方がいたら、ごめんなさい。。

そんなこんなで、私の割烹着は、シンプルにゴム袖。
それも、肌への接着面は限りなく少なめに。
こうすることで、万が一濡れても、
肌が広範囲でジメジメしないこと。そしてすぐ乾くこと。
汚れが目立たないこと。

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袖のデザイン。
バルーンスリーブのような印象に見せかけて、
実は印象とは裏腹に、袖口はすっきりとさせています。
これには理由があって、
まず大前提で、お料理の時に袖口に引火なんて事のないように。
そして、お料理に袖が入らないように。これはもう絶対マストです。

見よう見まねで作った割烹着は着物用の割烹着の袖を採用したので、
身頃に向かって幅が広くとってあるのですが、
これがバルーンスリーブのようなぽわんとした可愛い印象に見える反面、
一つ問題があって、

おっと!学校のお迎えの時間!(ってときにかぎって雨が降るイギリス、)
急いで割烹着の上にレインコートを着ようものなら、袖幅がコートの袖より広いので脇がつっかえる。
ちょっと寒いなぁって時にカーディガンを羽織ろうとしてもやっぱり脇がつっかえてしまう。
これを解消するよう、可愛い印象はそのままに、袖幅を少しだけ細くしました。
今回作ったものでは、上からレインコートもカーディガンも羽織れます♡

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コートとしても着られること。
後前をかえれば、コートとしても着られます。
巷にはワンピースになる割烹着もあって、
それも試作段階で考慮しました。
でも、やっぱりそこは敢えてコートにしました。
というのも、
調理でシミがついたりして落ちなかったとしら、、それをワンピースとして着たいですか?
という自問自答をした結果、

汚れても良い素敵なワンピースじゃなくて、
お気に入りのお洋服を守ってくれる、素敵なコート(ダスターコート的な)が作りたい。



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小さいお子さんがいる方ならわかると思いますが、
我が家の禅も同じく、手で食べるんですよ。
スプーンを使え〜!言っても手で食べちゃうんです。苦笑
で、そのベタベタな手でママ〜とくるんです。
なので、お気に入りのお洋服は普段から着られない。
でも、上から下まで服を守ってくれる割烹着があれば。。着られるんです。お気に入りの服。
たとえシミができても、コートを脱げば綺麗なお洋服です。
お出かけ先で、シミがついた服を着てる、、ではなく、
綺麗な姿に早変わりできるのは、ワンピースではなくコートのなせる技。


外出先でも、レストランでも、旅先の飛行機でも。
3年前に作った割烹着を上着として、飛行機で着用しました。
便利だった〜〜〜 
お出かけ着にも見えるし、機内の温度調節にも丁度良かった。
なにより、ベタベタお手手にも笑顔で対応できる心の余裕♡笑
これが本当にお出かけ着なら、

そのベタベタお手手、ちょっとまったーーーーーーーー!!!
ぎゃあああああああ さわるなぁああああ!!!

となるところですが、気持ちに余裕が生まれます。
いつも穏やかニコニコ母さんです。笑
そんなわけで、お出かけ着用コートとしても、
素敵に着られるようになデザインにしています。

そうそう、まだパジャマって時に急な配達とか来ても、
さっとこの割烹着を羽織れば、素敵奥様に変身!
なにかと重宝してます♡

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改良点、もう一つは襟。
ワタクシのこだわりの丸襟。
丸襟というかボートネックというか、その間のような、
首元が綺麗に見えるカーブがお気に入りなんです。
3年前のものは、前も後ろも同じデザインでしたが、
今回、後ろのデザインを浅いVネックにしました。
こうすることで、割烹着として着た時、
後ろ姿がスッキリと、しかも胴が短く見えるので、スタイルよく見えます。フフ♡
そしてコートとして着た時も、すっきりだけど優しい印象に。

全体的なデザインとして意識したのは、
可愛すぎるわけでもなく、カッコいいでもなく、
セクシーすぎるでもなく、ニュートラル。
どんなファッションと合わせても、似合うように。
ちょうど良い。を意識して作りました。
あと、やたら紐だらけなのもイヤだったので、
貝ボタンで素敵にスッキリと。このボタンが目立ちすぎず、
大好きなブローチが似合うように。




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お手拭きをリボンに通して使えます。



最後はこだわりの色。
この色が、とっても大事なんです。
なにせ、汚れるが前提の割烹着ですから、
赤いトマトソースやカレーが跳ねても目立たない、
汚れが目立たないような色選びが前提。
ならば黒とかで良いんじゃない?って思われるかもしれませんが、
イギリスの暗くて長い冬。
寒くて暗いキッチンで一人料理をする時に、暗い色って気持ちまで沈んでしまうんです。
だから、明るい気持ちになれるこのキャラメル色を選びました。
オリジナルの色に忠実に染色してもらうため、
何度か染色し直してもらい、完璧な色味にしてもらえました。
オリジナルよりも気に入っています。


肝心の素材はというと。
3年前に作った時は、リトアニアリネンで作りました。
私はイギリス在住なので、同じ欧州圏の素材をと選んだのですが、
3年間着続けて気づいたのは、ちょっと生地が薄かった。
所々穴が空いたこともあり、今回はもう少しだけ厚みのある生地にしました。
ただ、あまり厚みがあると、今度は重いんです。
一日中着るものだから、あまり重いと肩が凝る。
なので、軽やかだけれど、もう少しだけしっかりした生地にしました。
イギリスならほぼオールシーズン着用できる厚さ。
日本だと、夏以外ってところでしょうか。


今回は、欧州産の亜麻で作られた日本製のリネン。
納得した生地を使いたかったから、
無地の生地からまず選び、後から特注で染める方式にしました。



サイズはフリーサイズ。
私が3年前に作ったものは、私の身体に合わせて作ったので大きめですが、
今回は、日本人の平均身長に合わせて作っていただいたので、大体の方に着ていただけると思います。
妊婦さんでも結び方ひとつで着られるようなサイズです。
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赤ちゃんが小さかったら抱っこ紐の上にも着られるかと思います。
あとは授乳ケープがわりにも。
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お値段は、日本製、こだわりの素材、色も特別に染色してもらったりと、
まっとうなモノづくりをした結果、お安いものではありません。
そして、私個人の自費製作なのもあり、少量生産ゆえに製作単価も下げられません。


でも、毎日の生活で、お気に入りの割烹着を着ながら、
日々こつこつと地球にやさしいを取り入れられたら。
ほんの少しの皆の変化が大きな変化になるように。

そんな願いを込めて、Slowly but Surely (ゆっくりだけど、着実に、、)というブランド名をつけました。

今後、新しい商品を作るかどうかは、気まぐれな女なのでわからないけれど、笑
賛同してくださる方がいたら、嬉しいです。

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Slowly but Surely
タニア


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by tanyajohnson | 2022-01-01 00:00


質素ときどきご褒美な暮らしの覚え書き。


by tanya johnson

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Tanya:
・東京生まれ日米ハーフ。
・結婚後よりイギリス在住。
・家族構成
   Matt 夫 イギリス人
   Rose 8歳 1/4日本人
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